Nintendo Switchの画面が青くなって起動しないブルースクリーンの修理。パターン剥がれの修復とリボール
- パワーフィックス大阪梅田店 スタッフ
- 2024年7月1日
- 読了時間: 2分
前回のブログでもスイッチのブルースクリーンの修理をご紹介しましたが、前回の修理よりも高度な技術が必要な作業を紹介します。
前回の作業ではCPUに高温の熱を与え割れた、はんだを再度溶接をするリフローをして修理が出来ましたが、それだけでは修理出来ない場合もあります。
前回のブログはこちら
そんなときはパタン剥がれ(ランドの剥がれ)の修復とリボール作業が必要になります。
この場合の修理でも最短翌日にはゲームのセーブデータを残したままお返しが可能です。
早速ですが実際に修理をしたブルースクリーンの修理方法をご紹介していきます。
パターン剥がれの修復とCPUのリボール

CPUを外していきます。

CPUを外したところです。
CPUの下には銀色の点が何百個とあり、これがCPUと基板を接続しているランドと言われる部分です。

このランドの1箇所に破損してる部分が見つかりました。
この破損が原因でブルースクリーンになっていました。
この破損部分を修復します。

最初に基板のパターン部分を削って銅のパターンを露出させハンダ付けます。

銅線の先端をCPUのランドの大きさ(0.4mmぐらい)に合わせてトグロを巻きます。

この銅線を露出したパターン部分にはんだ付けをします。
そして、UVレジストで絶縁処理を行います。
基板の修理が終わったのでCPUを取り付ければ修理が完了なのですが、CPUを取り付けるのにリボール作業が必要です。
リボール作業とはCPUのランド部分にボール状のはんだを形成する事です。

外したばかりのCPUの裏面です。
古いはんだが残ったままになっています。

ランド部分に古いはんだが残っているのでキレイにします。

ステンシルと言う治具を使ってリボールをします。
スイッチの基板にリボールしたCPUを載せてリフローをして修理完了です。

ちゃんと起動する様になりました。
CPU基板修理は9800円から行っています。
お気軽にお問い合わせください。
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